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平成28年6月18日(土)13:00〜16:30まで広島市中区地域福祉センターにて広島地区勉強会「高次脳機能障害の地域生活 息子がなんとか一人暮らしができている理由 離れて見守る親の思い」を開催しました。定員150名のところ、160名を越す参加がありました。

第1部は、講師に西広島リハビリテーション病院院長の岡本隆嗣さんとクラブハウスすてっぷナナの統括所長 作業療法士の野々垣睦美さんをお迎えしました。岡本先生には高次脳機能障害とその特徴について図表を使いわかりやすい言葉で説明をしていただきました。野々垣さんからは横浜市の自立アシスタント事業の取り組みについてたくさんのエピソードを写真やVTRを使ってお話しいただきました。

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第2部の座談会は「息子がなんとか一人暮らしができている理由  離れて見守る親の思い」と題して、内田幸雄さん、むつ子さんご夫妻にも参加いただきました。親として近くで支えたいという強い気持ちはあるのに、親に迷惑をかけまいと思う息子さんにはねつけられてしまい つらかった時期のことや、息子さんの負担にならないようにとメールをしてから電話をしてみたり、定期受診の際に食事をすることにしたり、という今行っているサポートにあたっての工夫をお話ししてくださいました。岡本先生や野々垣さんからは、地域に出られない病院のスタッフにも状況をわかってもらったり顔の見える関係を作れるように、病院で地域のカンファレンスをしてみては?と提案をいただきました。また、家族の病気や死亡により、本人に対してサポートが必要となったときには支援者が関われることがたくさんあるが、家族のことまでは支援ができないので、ご本人が家族の財産のことで大変な思いをすることがないように、家族の財産について次に誰に託すのかは整理をしておいてほしい、という野々垣さんのおはなしも印象に残りました。

盛り上がった座談会は、時間が足りなくなるほどで、会場からの質問を受ける時間がなくなってしまいました。「ご両親のお話しに共感できました」「病院と地域のとらえ方の違いについての話にハッとしました」といったアンケートが寄せられていました。