高次脳機能障害者とその家族を支えるサポートネットひろしまについて

高次脳機能障害の原因と症状そして、その対応について

高次脳機能障害の症状

高次脳機能障害の主な症状は記憶障害、注意障害、遂行機能障害や対人関係がうまくいかない、感情のコントロールができないなどの社会的行動障害です。

記憶障害

記憶障害とは、事故や病気の前に経験したことが思い出せなくなったり、新しい経験や情報を覚えられなくなった状態をいいます。

観察ポイント

  • 過去の情報、経験の活用ができない
  • 新しい知識を覚えられない
  • 何度も同じことを質問する
  • やろうとしたことを忘れてしまう
  • 記憶の誤りに気づかずトラブルになる

記憶障害の程度や内容は人によって、また日によって、バラツキがあります。また、習慣的な行動や、家に帰る道順などは手続き記憶として覚えることができ、受傷前に覚えた知識は比較的残っています。想起できない場合に周囲がヒントを出したり、自分の書いたメモを見ると、必要な情報を取り出せることがあります(手がかりがうまく使えない)。

注意障害

注意障害とは、周囲からの刺激に対し、必要なものに意識を向けたり、重要なものに意識を集中させたりすることが、上手くできなくなった状態をいいます。

観察ポイント

  • うっかりミスがある
  • 同時にふたつのことをしようとすると混乱する
  • 集中力が続かない。

注意の「持続」「集中」「配分」が障害される。
特に様々な情報を同時に処理したり、
判断しながら処理することを必要とされる課題で
ミスが顕著に増大します。

遂行機能障害

遂行機能障害とは、論理的に考え、計画し、問題を解決し、推察し、そして、行動することができない。また、自分のした行動を評価したり、分析したりすることができない状態をいいます。

観察ポイント

  • 自分で計画を立てて行動できない
  • 人に指示をしてもらわないと動けない
  • 行き当たりばったりの行動をする

前頭葉にある人間のもっとも高次な機能で、
自分を認識したり、目標を設定し、
そのためのプランを立てたり、行動が目標に向かって
うまく行われているかどうかをモニターしながら修正
していくような機能です。

目標を決め、計画し、効率よく課題を解決することや、
開始した行動をモニターし、コントロールしながら目
的を達成することが困難になります。
自分の障害を認識できないために、現実離れした目標
にこだわったり、補償行動をとろうとしなかったりします。

社会的行動障害

社会的行動障害は、行動や感情を場面や状況にあわせて、適切にコントロールすることができなくなった状態をいいます。

観察ポイント

  1. 依存症・退行
    • すぐ他人を頼るようになる
    • 子どもっぽくなる
  2. 欲求コントロールの低下(脱抑制)
    • 我慢ができなくて、
      何でも無制限に欲しがる
    • 手元にあるお金を無制限に使ってしまう
  3. 感情コントロールの低下(易怒性)
    • 場違いな場面で怒ったり、笑ったりする
    • 些細なことで、イライラしたり、
      突然感情を爆発させて暴れることもある
  4. 固執性(こだわり)
    • ひとつの物事にこだわって、容易に変えられない
    • いつまでも同じことを続ける
  5. 対人技能拙劣
    • 相手の立場や気持ちを思いやることができなくなる
    • 良い人間関係を作ることが難しくなる
  6. 意欲・発動性の低下
    • 自分で何をしたらよいのか考えられない、人に言われないと物事ができない
  7. 抑うつ
    • ゆううつな状態が続いて、なにもできない。よく尋ねれば、何をするかはわかっている

高次脳機能障害への対応

高次脳機能障害の症状は脳の損傷場所によって異なります。

周囲の環境や相手によって、症状の現れ方が異なる場合もあります。症状を良く理解し周囲の環境を整え、対応の仕方を工夫し、適切な対応を行えば、それまでうまくできなかったことができるようになったり、問題行動が減ったりすることがあります。

家族や周囲の人たちが高次脳機能障害を理解する

高次脳機能障害を抱えると、以前と人が変わってしまった、今まではできていたことができなくなってしまった、と様々な変化があります。まずは、家族や周囲の人たちがその変化を理解することから対応は始まります。
高次脳機能障害者の行動や反応に興味をもって、「どうしてそのような行動をとっているのか」「なぜこんな風に反応するのか」と想像力を働かせることが、その人への適切な対応を探る第一歩となります。

適切な対処をしたからといってすぐに結果は出ない

一度にすることを少なくし、反復・復習することで、出来る事がひとつひとつ増えていきます。習慣にしていくことは非常に時間と手間がかかり、根気がいることです。すぐに結果を求めて、本人を追い込んでしまうことがないよう接することが大切です。

生活環境を整える

高次脳機能障害者は周囲の様々な情報を受け取ることが苦手なため、症状にあわせて生活空間を整えたり、関わる人たちの対応や支援方法を統一することも重要です。

代償手段を身につける

脳の失われた機能に代わる他の方法に置き換えることで解決できることもあります。
※手帳に記録する、携帯電話の機能の利用など

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