FAQ(よくある質問)
- クラブハウスシェイキングハンズについて教えてください。
- 高次脳機能障害者であっても、適切な支援をうけいれる準備(学習態勢)が本人に整っていれば、「役に立っている」と実感できる存在になれるはずです。
「クラブハウスシェイキングハンズ」は当事者を対象として認知訓練を行っているところです。現在10名程度が通所しており、雰囲気はさながら学校のようです。訓練課題に取り組むことで集中力・持続力・注意力の向上を図り、「職業準備性(学習態勢)」を整えることを目的としています。認知機能が低下しているために訓練課題でミスをすることも、守られた環境下での失敗経験です。障害の自覚がなく、何でもできると思い込んでいた当事者も毎日の活動を通じて自分の障害に気づき理解することで、少しずつ変わっていきます。遅刻せずに通う、時計と日課表をみながら行動する、指導員の指示をメモする、課題にミスがないか見直す・・・すべて社会生活を送るための訓練です。臨床心理士によるグループワークも取り入れ、メモリーノートの定着も指導しています。復職、就労を目指す前段階としてこの場を活用してください。
また、自立訓練をつんだ当事者たちが、地域で生き生きと社会参加できるように、関係機関のみなさんへ障害の特性やサポートの方法を積極的に伝えていきたいと考えています。
- 夫が脳梗塞で倒れ、リハビリの病院に入院しています。もうすぐ退院ですよと言われましたが不安です。
- はじめてのことですから、不安ですね。何が困るのかがわからないと余計に不安ばかりがつのるものです。リハビリの病院には、退院後の生活のことについて相談にのってくれるソーシャルワーカーという専門家がいます。不安な気持ちも整理して、適切なアドバイスをしてくださることでしょう。それから、退院の前にぜひ外泊をしてみてください。おうちでどんなことが大変だったのかを確認して病院に戻り、退院の日に向けてリハビリに取り組んでもらうなり、介護の人を頼むなり、したらよいのです。病院の訓練室でするのだけがリハビリではありません。階段を上る、靴下を履く、決められた時間に薬を飲む、新聞を読む・・・案外、ご自宅のほうが実用的なリハビリになりそうですね。
- 交通事故で頭を強く打つ大怪我をしました。怪我がよくなったので、早く職場に復帰したいのですが、高次脳機能障害があっても働けますか?
- お仕事が気になって仕方がないという気持ちは、よくわかります。しかし、今のあなたの状態で、本当に以前と同じ仕事ができるのかどうか、会社の上司や人事担当者、家での様子をいちばんよく見ているご家族と一緒に主治医によく相談したほうがいいと思います。ご自分では大丈夫だと思っていても、疲れやすくて、昼寝ばかりしていませんか?頼まれたことを忘れたりしていませんか?些細なことで気持ちが沈んだりイライラしたりしませんか? このように、脳の機能が以前と同じように働くことができていない兆候がみられるようであれば、きちんと専門の病院や職業センターで評価をしてもらい、アドバイスを受けるといいでしょう。復帰の前に障害に対する理解と準備がないままにいきなり社会復帰して、会社に損失を与えるような事態になっては大変です。場合によっては、仕事に復帰するよりも、福祉的就労のほうが望ましいと判断されることもあるでしょう。いずれにしても、就労を検討する前に訓練期間をもうけることによって可能性が広がるかもしれません。
- 高次脳機能障害で障害者手帳が取れますか?
- 記憶障害、注意障害などの高次脳機能障害は「器質性精神障害」として精神保健福祉手帳の対象となります。主治医に相談の上、所定の診断書を記入していただき、広島市では、区の保健センターに提出する手続きが必要です。
手帳によって受けることができるサービスは市町村により異なりますが、広島市では、バスの運賃割引、税の軽減、精神科に通院するための医療費の補助(自立支援医療)などがあります。
精神保健福祉手帳の交付を受けることに抵抗がある方も多いことでしょう。退院後まもなくでこれからリハビリに取り組もうというときならば急いで申請する必要はないと思いますが、受傷・発症から6ヶ月以上たって症状が固定されるというときには、申請をしたほうがいいと思います。何年も経って病院に記録が残っていなければ、きちんとした診断書を書いてもらうことが難しくなるからです。障害者自立支援法のなかで、さまざまな福祉サービスを受ける際には精神保健福祉手帳の所持は必要条件ではありませんが、今後生活をしていく上で支援を受ける際にきっと役に立つでしょう。
- 高次脳機能障害で、障害年金を受け取ることができると聞きました。どんな手続きが必要ですか?
- 年金の請求ができるのは、原則として初診日から1年6ヶ月を経過した日からです。それ以前に症状が固定した時には、そのときから請求できます。所定の診断書により、障害等級に該当しているかを判断します。
まずは、年金をきちんとかけていたかどうかを確認するところから始まりますので、年金手帳を持って、社会保険事務所で相談してみてください。
診断書の用紙をもらったら、医師に提出する前に、よく読んでみましょう。障害を判定する基準は「一人暮らしを想定して」自分でできるかどうかとなっています。ご家族は、診断書の項目に沿って、本人の生活の様子を具体的にメモにまとめてから、医師に伝えてみてください。お金をあるだけ使ってしまうので金銭管理はさせていない、同じものばかりを食べたがるので食事のしたくは家族がしているなど、外見は「自分でできる」ように見えても、実際は一緒に暮らしている家族が代わりにやっていて、一人暮らしを想定したら「介助が必要」という事項は案外多いものです。
- 息子が交通事故で大ケガを負いました。ようやく、事故後の損害賠償について考える気持ちの余裕が出てきましたが、何から手をつけていいかわかりません。
- 死の淵をさまよっている間は、とてもそんな気になれなかったですよね。これから事故前と同じように仕事ができるのか、障害が残ってしまうとしたら、数十年後の親亡き後にも支援を受けながら生活していくことになりますから、事故後の損害賠償については、息子さんの一生の生活がかかっています。親としては、ここをきちんとしてあげる必要がありますね。しかし、初めてのことで何がいいのか悪いのか、わからないのは当然です。まずは、こちらに相談してみませんか。法律事務所と連携をとっておりますので、アドバイスを受けることも可能ですし、同じように大変な時期を乗り越えてきた当事者家族の経験を聞いてみることはきっと参考になると思います。
